アメリカの野菜がまずいという意見があります。アメリカの野菜のおいしさを伝えたい私としては少し悲しいことですが、かくいう私も思い起こしてみればアメリカに着たばかりのころはアメリカの野菜がまずいと思ったことがありました。 それはまずいと思った野菜への慣れの問題だったり、日本人には慣れないアメリカ風の味付けの問題だったりしたのです。 今回はその理由をご紹介していきますが、みなさんと同意見があるでしょうか? 1.アメリカ野菜 まずいってどうして? アメリカの野菜や果物に慣れていない これは カルチャーショックの一種 とも言えます。日本と同じように見える野菜もアメリカでは少し種類が違ったりします。国が違えば受け入れられる味も違いますし、アメリカはあまり食に対して敏感ではないというか、 昔からある野菜や果物の品種改良をあまりしません 。 日本では何年かに一度は”今までになく甘いトマトやイチゴ”などが話題になりますが、アメリカは30年前も今も 同じ品種を同じように作っていることが多い です。 例えばりんごの種類としてアメリカにもフジやムツなど和名のものもありますが、日本人が聞くとりんごの名前としてはちょっと古い品種のイメージですよね。 日本ではすでにそれ以上においしいと言われる品種が次々と育っています。これは、日本からアメリカにわたった品種に理由があります。 日本で初収穫時においしいと話題になった野菜や果物がその後定番になります。その品種がおいしいという話題を聞きつけてアメリカの農家が苗木を輸入する。 それの苗木たちが大きく育って安定して収穫できるようになるまでに 何年もかかる というわけです。 イチゴや桃など日本では生食が基本の果物も、アメリカではパイやマフィンに入れて加熱して食べたり最低でも砂糖をまぶして柔らかくなったものを添え物として使ったりする傾向があります。そのため、 甘みも少なく食感も固い品種が多い のです。 アメリカでは各家庭の大きなオーブンを使ったパイなどの焼き菓子文化発達していることもありますが、輸送距離の問題を考えてもあまり柔らかくて野菜や果物同士がぶつかったときに 痛みが進みやすい品種を作りたくない というアメリカ野菜果物農家の考え方もあるかもしれません。 2.アメリカ野菜 ...