アメリカの春野菜と果物をご紹介します。
アメリカは東西南北に大きく、色々な気候の場所から安定して供給されるのでどの野菜の量も価格も一年を通してほとんど変動がありません。
そんなアメリカの生鮮野菜の中にもちゃんと春を感じられるものがあるんですよ。
そんなアメリカの春野菜や果物を一緒に見て行きましょう。
アメリカ春野菜 普通のスーパーにも出る野菜
「春の苦味」が欲しいならコレ
ブロッコリーラーベ ・ラピーニ 私がアメリカの春野菜と聞いて真っ先に思い浮かべるのはブロッコリーラーベです。別名でラピーニとも呼ばれるようです。
ブロッコリーと菜の花の中間のような見た目と味です。
私はどちらかというと苦い野菜は好きではなかったのですが、釜焼きピザのお店でこのブロッコリーラーベと初めて出会ってからはそのなんともいえない苦味にはまってしまいました。
一見するとつじつまの合わないことを言っているのですが、たぶんピザのトマトソースやチーズとの相性が絶妙で気に入ったというのが理由でしょう。
和風の味が好きな人はお湯で1分ほどゆがいて、おかかと醤油と合えるのはどうですか?
アメリカでも日本の菜の花のおひたしのような味を楽しめますよ。
注:葉っぱを食べます。 |
春の苦味 新しい味に挑戦!
食用たんぽぽ(ダンディライオン)日本にいた昔からたんぽぽは食べられるとは聞いていましたが実際に食べたことはありませんでした。
野菜嫌いが多そうなアメリカで食用たんぽぽを見つけて本当に驚きました。売っているものに黄色い花はついていません。葉の部分を食べます。
私はたんぽぽが食べられるとは知っていても雑草のイメージが強かったのでしばらく食べる勇気が出ませんでした。
でもある時、おしゃれなサラダにベビーたんぽぽといいましょうか、葉が小さい食用たんぽぽが入っていたんですね。
食べてみたら、何のことはない。マイクログリーンレタスのようでした。
確かにほのかな苦味を感じるものの、ブロッコリーラーベ(=ラピーニ)ほどでもなく、まさに緑のレタスと同じ。
それに実は「食用」のものをわざわざ買わなくても自分の家の庭に生えているたんぽぽでも花が咲く前の柔らかい葉なら味は変わらないそう。
私はもうちょっと勇気が出たら庭のたんぽぽの葉を食べてみます。
みなさんも是非どうぞ。
ニョキッと出た緑が春を感じる
アスパラガス春になるとアメリカにはイースターと言うキリストの復活祭があります。
熱心なキリスト教でなくてもこの日にはちょっとおしゃれをしてごちそうを食べる習慣があります。
メインは周りにブラウンシュガーをかけて焼いた巨大なハムをスライスして食べます。
その付け合せの一つに必ず私の家族の場合はアスパラガスをつけます。
アメリカはナイフとフォークで食事をするのでアスパラガスは小さくきらずに一本丸々出てきます。
本当のことを言うと、アメリカの人たちはナイフも使わずにフォーク一本で「切る」という作業もしてしまうんですけれどね。
春野菜なので値段もとても安くなります。
旬になると大人が両手の人差し指同士、親指同士を合わせて丸を作ったくらいの大きさのアスパラガスの束で$2~3(約200~300円)くらいです。
イースターは3月後半から4月いっぱいくらいまでと毎年日にちが違うのですが「春が来たなぁ」と思いながらしみじみアスパラガスを食べるのです。
アメリカ春野菜 似ているけれど全く違う野菜
ルバーブとチャード
茎だけ食べるルバーブ春になると出回り、アメリカの野菜になれていないと一見して同じような野菜に見えてしまうルバーブとチャード。この二つの違いをまとめてみました。
●ルバーブ=茎のところのみ使用。葉の部分は腹痛を起こすといわれている。ジャムやパイなど砂糖と一緒に煮付けてデザートに使われることが多い。
葉も茎も食べるチャード(スイスチャード)
●チャード=スイスチャードとも呼ばれる。茎の色は赤、白、黄、オレンジ色などパプリカのようにカラフル。おすすめは炒め物。
*アメリカの葉野菜について詳しく書いてあります。
→「アメリカ葉野菜!レタス以外には何がある?」
アメリカ春 果物は柑橘系と丸い果実がシーズン入り
供給は通年でも全体の収穫量が上がる
柑橘系 ●オレンジ
●グレープフルーツ
●レモン
柑橘系はアメリカでは一年を通して供給がありますが、オーガニック(有機栽培)農産物の欠品が減ることで「あぁ春が来たな」と思わせてくれます。
西洋料理は普段の料理ももちろん、焼き菓子などにもオレンジやレモンの汁や皮を利用することが多いんです。
私は特に皮を使う予定のときは余計な物が皮についてなさそうなオーガニック(有機栽培)レモンなどを選ぶようにしているのですが、やはり柑橘系の季節以外の時には欠品が目立つことが多いです。
通常栽培のレモンは見かけるのですが、皮を使うならやっぱりオーガニック(有機栽培)がいいなと私は思います。
長持ちさせるための食用ワックスはオーガニックレモンでもかけられている可能性があるので、使う前によく洗うのは言うまでもありません。
*ちなみに同じ柑橘系のライムはメキシコなど暖かい国からも送られてくるのであまり季節を感じません。
アメリカものは全体に甘みが少なく硬め
皮も食べられる丸い果実
●プルーン
●プラム
●アプリコット
●もも
●さくらんぼ(アメリカンチェリー)
アメリカ式には皮をむかずに皮ごと食べます。アプリコットやももなど、ちょっと皮に毛が生えているような果物もそのままかじって食べる人もいます。
アメリカのももは日本のように柔らかくてジューシーではなく、比較的硬くて甘みも少ないです。ジャムやパイなどやはり砂糖を足して加熱して使う料理に良く使われます。
基本的にあまり生食用には改良されていないんでしょうね。
さくらんぼはここがアメリカなのでアメリカンチェリーとは呼ばれず単にチェリーと表示されています。
生食でもさくらんぼに関しては結構甘いので日本に来るアメリカンチェリーと同じくおいしく食べられます。
値段は日本の3分の1ほどでしょうか。アメリカに居るうちにたっぷり食べておきましょう。
最後に、アメリカ春野菜 この2種は期待しないで
やっぱり日本とは違う国に居るんだと感じる時
日本のような甘くて柔らかい春キャベツ
まず、アメリカのキャベツですが一年を通して品質が安定しています。
と言うと聞こえはいいのですが、一年を通して甘くて柔らかいキャベツには出会えないということです。
私はアメリカに住み始めたころ、春になっても夏になってもキャベツに甘みも柔らかさもほとんど感じず、ずっと疑問に思っていました。
そして何年か経ってから気づくことになります。
アメリカのキャベツに”春キャベツ”というカテゴリーはないんだと・・・。
そういうことで、生食するときには塩をしてから時間を置いたり、なるべくゆでたり煮たりして食べたほうが無難です。
そうでないと硬くて辛いアメリカのキャベツに延々期待することになります。
日本の菜の花は代用野菜で そして日本では春野菜の代名詞とも言える菜の花ですが、アメリカには似たような野菜はあってもそのものズバリの菜の花はありません。
菜の花は日系スーパーや日系農園など特殊な場所にはあるようですが、アメリカでは一般的ではありません。
〈菜の花の代用野菜2つ〉
●マスタードグリーン(=からし菜)
●ブロッコリーラーベ(またはラピーニ)
などほろ苦さや辛味を伴った野菜があるのでそれを利用しましょう。
どれもゆがいて(サッと1分ほど熱湯に入れること)味をまろやかにしてから使うと良いですね。ゆがいた後は冷水に取って鮮やかな緑を残すのを忘れずに。
おわりに
アメリカの春野菜の種類や食べ方などを見てきましたがいかがだったでしょうか?
春野菜は「春の苦味」と言って日本人の和の心が求める味覚ですよね。
アメリカという日本から遠く離れた国でも見つけられる野菜や果物をうまく利用して春を感じながら食べていただけたら幸いです。
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あなたのアメリカ野菜生活が充実しますように♡♡♡
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