アメリカのバーベキューのやり方って分厚い肉をドカンと焼く豪快なイメージですよね。
でも、実は同じアメリカでも地域によっては肉がどっさりでるばかりではないんです。
それに実際野菜も出てくるのか気になると思います。日本のバーベキューとはちょっと違うアメリカのバーベキューと野菜の使い方を東側事情を踏まえてご紹介します。
*肉の代わりに野菜でできたバーガーが気になる方はこちら。
≫≫「野菜バーガー|アメリカ人気の3種!【詳しいレシピつき】」
アメリカバーベキュー まずはやっぱり肉が気になる
これじゃ日本の焼肉のほうがよっぽどいいと思った瞬間
アメリカのバーベキュー=分厚い肉、そして肉、もっと肉!!のイメージがありませんか?少なくとも私はそうでした。
私の英語が中級くらいの頃、「バーベキューをするからおいで」と言われ、どんなすごい肉が出てくるのだろうワクワクドキドキ、かなり期待して行ったんですね。
そうしたらひき肉で作ったハンバーガーパティ(ハンバーガーの肉の部分)とホットドッグだけ。
思わず、
「日本のバーベキューのほうがよっぽど肉っぽい肉が出る気がする!!」
と思ってしまいました。
アメリカって本当に地域差があります。
南西部のテキサス周辺は私が抱いていたイメージのすごい肉を焼いたりするようです。
一方、私のいる東側はバーベキューと言えばハンバーガーパティにホットドッグが中心。
バーベキューに関してはちょっと寂しい感じです。
そうは言っても、一般的なバーベキューの基準がどちらかと言うと質素なだけで、もちろん料理の得意な人はスペアリブや鶏肉をバーベキューのグリルで調理することもあります。
いつか本場テキサスの分厚い肉がドカドカ出てくるバーベキューを食べてみるのが私の夢なんです。
アメリカバーベキュー 肉が悪くなるような暑い日も大変
なぜバーベキューグリルが外にあるの?
夏になると毎晩のようにメインの肉や野菜をグリルする家庭が増えます。アメリカの家は大きいから家の中や土間のようなところでグリルしてもいいのでは?と思いますよね。
でもアメリカでは天井に煙探知機をつけているのが一般的。
何かを焦がしてしまって家中煙だらけになるたびにけたたましい音でビービー鳴りはじめてしまいます。
一般的な煙探知機は消防署とつながっているわけではないので、警報機がなったからと言って消防隊員が駆けつけてくるという心配はありません。
でもいったん警報機が鳴り出すと煙が収まるまでは大音量の警告音が鳴り止まないので大変。
警報機はボタンを押すといったんは止まるようにできていますが、煙がある限り再び鳴り出してしまいます。
そのためグリルは完全な外に置く必要があるんですね。
火の粉が出てもおかしくないグリルは外になければ危険とみなされます。
アメリカバーベキュー 肉は男の食べ物なのか?
男性が「奉行(ぶぎょう)」を買って出ること多し
バーベキューの指揮を取るのは圧倒的に男性が多いですね。鍋奉行ならぬ、バーベキュー奉行。男女平等をうたって久しいアメリカでも、ここは未だに男性の出番なんです。
女性が下ごしらえしたとしても、暗黙の了解で”グリルの前に立つのは男性”ということになっています。
もちろんシングルマザーなど、自分でせざるを得ない人や夫婦でも男性がグリルに一切タッチしない家庭ももちろんありす。
でも圧倒的に男性がグリルの前に立つことが多いということだけ言っておきましょう。
普段は女性が料理全般を仕切っている家庭でも男性が指揮を取るバーベキューに関しては一切口をはさみません。
焦げたとか生焼けだとかひっくり返すタイミングだとかは全部グリルの前の人に任せます。
口を挟んではいけないのです。
バリバリ仕事をしながら普段は夕食の準備をしている女友達も、主夫をしている夫に対してバーベキューの時だけは一切何も言いません。
なぜ男性がバーベキューでグリルの前に立つ習慣があるのか?
〈注:以下、私の勝手な推測です〉
①夏は冷房の効いている室内に女性を残して男性が暑い外に出て熱いグリルの前に立つことで、レディーファーストの意味(←これは女性目線ですね。でも本気で「汗をかくのは自分だけでいい!」と思っている頼もしい男性もいるのかも?)
②早い人で午後4時、5時に帰宅できるようなアメリカの職場。会社に属していても自宅勤務形態も充実しているアメリカでは、毎晩のように行われるバーベキューも男性が指揮を取りやすい。
③ということは友人知人も6時ごろには仕事を終わって駆けつけられる。夏はサマータイムで冬季より一時間多い感覚。よって夏は夜9時近くまで明るい。ということは夕食を友達と一緒にするのも日本より簡単。
④男性は火を見ると興奮する生き物?バーベキューだけでなく、野外パーティーでも火をたいているところの周りに集まるは圧倒的に男性が多い。「飛んで火に入る夏の虫」とも言うが真相はいかに・・・。
⑤ただ単に肉の側に居たい。
私としては最後の2点、④火を見ると興奮する(原始的)と⑤ただ肉の側に居たいが可能性が高い理由である気がします。
なぜ男性がバーベキューの指揮を取るのか、バーベキュー奉行になってしまうのか、はっきりした理由はなくてもアメリカでは”そういうもの”なのです。
理由はともかく家事分担してもらえる絶好のチャンス!!バーベキュー奉行には口を挟まないようにして料理を手伝ってもらいましょう。
アメリカバーベキュー 肉や野菜の大きさに気をつけて
肉も野菜も小さすぎると火の海へ落下
アメリカのバーベキューと日本のバーベキューで一番違うのはグリルの網です。日本では空洞ができても1cm角以下の網を使うことが多いですよね。
だからアスパラガスなど細い野菜も難なく焼くことができます。
でもアメリカのグリルについている網は向こうとこっちに一本ずつ柱が通っているだけ。
原則、細かい網目の網は使いません。
アスパラガスなどの細い野菜はグリルの火の海へと落下してしまいます。
同様にズッキーニやパプリカなども早く焼けるようにと細く切ったり細かく切ったりするとみんな落下してしまいます。
野菜をアルミホイルにくるんで焼くときは中身が火の海に落ちることはありませんから、特に切り方に気をつける必要はありませんね。
私はアメリカでバーベキューをし始めたばかりの時はついつい炒め物のように切ってしまい失敗したものです。
バーベキューの野菜はパプリカなどは二つ割程度と大きさを保つように注意すれば大丈夫です。
アメリカバーベキュー 野菜は冷たいサイドメニュー
くしに刺せば野菜いっぱいバーべキューも可能
野菜を焼きたい時は大き目の一口大に切った野菜や肉を串刺しにして焼いてみましょう。
串刺しにする意味はグリルの格子が網目ではなく一方方向で間隔もあいていることが多いので、小さいアイテムはグリルの火の海へ落下してしまうからです。
アメリカの東部ではバーベキューと言えばハンバーガーパティやホットドッグなど手っ取り早いメニューで構成されていることがほとんどだという話をしました。
そして基本的に野菜はサラダなど冷たいサイドメニューとして出されます。
上にも書いたようにアメリカの住宅は夏でも全館エアコンで快適。
家の中で他のおかずを用意する人はレタスを使った野菜サラダやパスタサラダなどあまり火を使わなくてよいものを用意して肉が焼けるのを待ちます。
もう一つの理由はアメリカの大きいグリルでも家族や友人と食べる量をのせると焼く面が肉だけでいっぱいになってしまうことがほとんどなのです。
おわりに
アメリカのバーベキューと野菜の事情をご紹介しました。「アメリカ広し」で地域によって肉の量もバーベキューの方法も全く違ってくるんですね。
あまりアメリカ東部のバーベキューは紹介されていなかったのでここにご紹介してみました。
●野菜は小さく切り過ぎない
●肉は始めに外を焦がしてあとはゆっくり焼くのが通(つう)の方法。
みなさんも楽しいバーベキューを!
関連記事
→「アメリカカットフルーツの全貌!種類?どう食べる?」
→「トマトサルサレシピ人気【南米出身者直伝】と食べ方15種」
→「アメリカ野菜ドレッシング種類は?変わった使い方って?」
→「アメリカ|野菜嫌いが多いって本当?その理由は?」
→「アメリカ|野菜大きいもの5選!」
あなたのアメリカ野菜生活が充実しますように♡♡♡
コメント
コメントを投稿