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CSAとは?これであなたもアメリカ野菜通に!

CSAとは

CSA(シーエスエイ)とは何でしょう。聞いたことがありますか?医療や金融、国に対してもこの略字が使われているようで、何のこっちゃ?という方が多いかもしれません。

ここではアメリカの野菜について取り扱っていますので、アメリカの野菜とCSA(シーエスエイ)について見ていくことにしましょう。


CSAとは?



Community Supported Agriculture(コミュニティー・サポーテッド・アグリカルチャー)=地域に・支援された・農業=「地域支援型農業」のこと


この場合の「地域」は「地域の人々」を指します。地域の人々つまり消費者が地域の農業を応援する意味合いがあります。

農家が一方的に作って売るだけでなく、消費者側も「あなたから野菜を買いますよ」と歩み寄っているのがCSAのシステムです。

CSAの始め方は?

近くの農園や野菜の直売店舗に出かけるなりネットで調べるなりしてCSAを取り入れているか確認します。


CSAとは「わたくし、一年を通してこの農園から野菜を買います!」と宣言して申込書にサインすることから始まります。


そこまで大げさでなくてもまずは申込書を出すことから始まります。そして、

●毎週

●2週間に一度

●一ヶ月に一度


など好きな頻度でCSAの農産物を受け取りに行く契約を結びます。

場所によっては冬は寒過ぎたり農地が雪や氷に閉ざされてしまい地域の野菜を届けることはできないところも。そういった地域でのCSAは冬以外の春夏秋限定になります。

冬季のCSAはどうする?




CSAは春夏秋だけのところが多いが通年も


私の住んでいるところのCSAは果物類だけ通年(一年中)のようです。野菜のCSAは春になるまでお休みです。

果物に関しては冬の果実、りんごがあります。その他ジャムやチャツネ(香辛料、ハーブ等が入ったジャム状のもの)などで補っているようです。

やはり冬季の野菜を近場の農場や農園のみで集めるのは困難です。CSAを行っている私の近場の農園直営店舗でも冬季は暖かいカリフォルニアやフロリダ産の野菜が多くなります。

少なくともどの野菜もきちんと産地を表示してくれているだけでもありがたいです。アメリカは産地表示が義務ではないようで、きちんと産地表示されているのを見るのは稀だからです。


CSAのメリット3つ

1.新鮮な野菜が食べられる

2.生産者の顔がわかって安心

3.季節の野菜がわかる


一つ一つ説明します。

CSAとは、新鮮な野菜が食べられるということ

「地産地消に貢献できる」これが一番ですね。新鮮なとれたての野菜が食べられる上に、野菜の移動距離も最短。

移動距離が少ないことで、畑でとった状態そのままであることがほとんどです。洗って泥はついてないとしても食用ワックスなどはかかっていない状態です。

裏を返せばレタスなど葉野菜はスーパーで売っているものより急速にしなびたり黄色くなったりしてしまうということ。


CSAの特に葉野菜は、一番先に消費するのをおすすめします。

生産者の顔がわかって安心


日本ほどアメリカの農家は顔や名前を見せるわけではありませんが、CSAで扱う野菜がどの農園や果樹園から来るかはわかるようになっています。

そのため広い意味で生産者の顔がわかると言えるでしょう。また、アメリカは大きくて広いので少し遠くなるだけで地名や地域名が聞いたことがあるところと全く聞いたことがないところに分かれます。

それだけでも生産地や生産農園を示すことで消費者の距離感の把握につながると言えます。

CSAで季節の野菜がわかる


これは料理の得意な方や挑戦する気持ちが強い方には最強のメリットとなります。CSAとは季節に沿った生産品ラインナップが特長です。

アメリカのスーパーではわかりにくい季節野菜もCSAであればはっきりわかります。今まさに旬中の旬である野菜が入っています。

そして時には今まで出会ったことのない野菜が入っているかもしれません。

生産者が試験的に新しい野菜を育ててみた遊び心を感じるような野菜が入っている場合も。普段自分が買い物する時に考えもしない新しい野菜に出会うチャンスです。

目新しい野菜を目の前に「これ見て!」「どう食べるんだろう?」など、家族や友人との会話も弾みそうですね。

CSAのデメリット3つ

1.受け取り場所でのみしか受け取れないことが多い

2.うっかり!受け取りの日に行けない時もある

3.食べ方のわからない謎の野菜が届くことがある


こちらも一つ一つ見ていきます。

CSAは受け取り場所でのみしか受け取れないことが多い


いったんCSAを始めると、消費者である私たちは決められた日に指定の受け取り場所まで農産物を取りにいかなければなりません。

日本の生協にも似ていますが、まだまだ日本の生協のほうが受け取り指定場所は細かく設定されているように思います。また、少々お金を払えば自宅まで届けてくれますよね。

ところがアメリカのCSAの場合、いくら職場で人数を募っても職場ごとに配達してくれることはなく、送料を払って届けてもらうシステムも取り入れていないところが多いようです。

とにかく自力で受け取り場所に行くしかありません。



うっかり!受け取りの日に行けない時もある

CSAによっては、特定の日をキャンセルすることもできるようです。でもたまには長期の旅行や出張がちょうどCSAの受け取りの日に当たるのに「うっかりキャンセルするのを忘れてた!」なんてこともあるでしょう。

その場合は思いつく限りのありとあらゆる友人知人にCSAを取りに行ってもらえるか聞くしかありません。お礼にそのままCSAの野菜を取りに行ってくれた人にあげましょう。

指定の日や曜日でなくても前後何日か受取日にゆとりを持たせてくれる場合もありますが、CSAの野菜は基本的に畑でとれた野菜そのまま。

食用ワックスもかかっていませんし、みずみずしさを保つ水にも浸かっていないのであっという間にしなびてしまいます。


*ここをよく理解していない人が多いのですが、本当に何もしていない農産物は収穫後早くて数時間~1日程度でしなびてくるのが普通です。「新鮮じゃない」なんて間違っても言わないでくださいね。

食べ方のわからない謎の野菜が届くことがある


CSAにはその時期の旬の野菜が入っているだけに、たまには誰も知らないような珍しい野菜が入っていることがあります。

CSAを行っている農園や農園直売店のFacebookやブログなどでその週に届く野菜の種類や食べ方などを情報提供していることもあるのでCSAを申し込むときに聞いてみると良いです。受け取りの時点で農園や農園直売店の方に聞いてみてもいいですね。


*どうしても名前も食べ方がわからない野菜があったら、とりあえずはゆでてみるといいですよ。





CSAは野菜だけじゃない!?

肉・牛乳・卵なども。”シェア”と呼ばれる


CSAは肉や牛乳にもその制度があります。たとえば、一般家庭が牛一頭丸ごと買ってもどうすることもできませんよね。

でも複数が一頭の牛を買う場合はどうでしょうか。みんなで分けられますよね。

それが肉のCSAであるMeat share(ミートシェア=肉分け)です。農家の人たちも無駄に肉牛(肉になる牛のことです)を育てる必要もなく、生産者と消費者双方にとって良い関係となります。

肉のCSAがあったら入るべき理由4つ

●地域の家畜農家を支援できる

●新鮮である

●消費者の好みの方法で生育される(例:オーガニック(有機)飼料のみ、牧草のみ、など)

●大量に買うので一品一品スーパーで買うより安価になる可能性





最後の「スーパーで一品一品買うより安価になる可能性」ですが、さすがアメリカの大きな冷凍冷蔵庫があるおかげです。

家庭によっては地下やガレージに冷凍専門庫があるので肉を半年分買ってもしまっておくことができます。

実はアメリカだけでなく日本でもMeat share(ミートシェア)はずいぶん前から行われています。

例えば私の日本在住の知人は年に何回か豚肉を共同購入しています。全くグルメでない私でもこの共同購入の肉の味の違いは一瞬でわかりました。


「スーパーで売っている肉とこんなにも味や甘みが違うのか」と衝撃を覚えたものです。


アメリカの一般的なスーパー廻りも楽しいですが、地域密着型のCSAも使いこなしてみてはいかがでしょうか。新たな世界が広がりますよ。

おわりに


CSAとは何か、とそのメリットデメリットなどを紹介してきました。CSAとは野菜の生産者応援制度でしたね。

この仕組みは肉や卵にまで広がっているので是非あなたもあなたの住んでいる地域のCSAを探してみてください。新鮮さおいしさが一味違うことに気づけるかもしれません。

CSAは大々的に募集しているところが少なく、クチコミで広がったり農園直売店舗で募集の紙が置いてある程度だったりします。まずは調べたり聞いてみたりすることからはじめてみてください。

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あなたのアメリカ野菜生活が充実しますように♡♡♡

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