野菜スープにはコンソメが欠かせませんよね。あの独特のおいしい味はコンソメにしか出せません。でも、アメリカでは一般のスーパーでコンソメって売ってないんです。
そう、アメリカではコンソメの味自体が一般的ではないのです。おいしいのに!
アジア食料品店やオンラインショップなどでは手に入るようになりましたが、コンソメなしでも野菜スープを作るコツと代用品をご紹介します。
野菜スープ コンソメなしでもコンソメ風の味にするコツ3つ
1.野菜スープ コンソメっぽくするなら
セロリを入れるのが手っ取り早い
コンソメのパッケージの外側を見ると「香味野菜」と書いてあります。香味野菜はその名のとおり香りと味がはっきりとしている野菜のこと。
セロリ、玉ねぎ、(しょうが、にんにく)あたりですね。
特にセロリは一鍋に2本ほど入れるだけで野菜スープ全体の味が際立ちます。コンソメは洋風野菜スープの味でもあります。
洋風にするにはセロリの風味がしっくりきますよね。でもあまり入れすぎると野菜スープというよりセロリスープのようになってしまうので気をつけることにしましょう。
一鍋4~6人分程度のスープを作るならセロリは2本程度だけ使うようにすれば野菜スープに程よい香味を加えることができます。
私は以前、冷蔵庫にあるセロリを使い切りたかったので普段の2、3倍の量を入れたことがありますが、やっぱりセロリの味が勝ってしまいイマイチでした。
”レシピは方向性を示してくれるものであってアレンジ自在”という持論はありますが、やはり程度問題がありますね。
2.野菜スープ コンソメの言葉の意味と主原料を考える
肉と香味野菜が決め手
調べてみるとコンソメのメーカーによって主原料は若干違うようですが、牛肉・鶏肉・豚肉エキスの中から2つほどを混ぜてコンソメとして完成させていることが多いようです。
ということは、コンソメは牛・鶏・豚などの骨などからおいしさを出しているということでもありますよね。
「コンソメ」という言葉自体が肉類から出ただしを使った澄んだスープという意味。
アメリカでは骨ごとスライスしてある肉がたくさん売られています。調理時に取り除いた骨をスープに入れてコトコト煮込むだけで捨てるはずだった部分で自家製のコンソメができて経済的。
それプラス上に書いたセロリや、玉ねぎなどの香味野菜を加えればコンソメに頼らずともおいしい野菜スープを作ることができます。
3.野菜スープ コンソメないからこそ
材料を炒めるのがコツ
野菜スープを作るときにコンソメがない時は肉の骨や香味野菜からおいしさを出せることはわかりました。
でも野菜スープを作る時ってついつい材料を切ったら水を入れて火にかけて終わりにしてしまいませんか?
特にコンソメの味に頼らずに野菜スープを作るときは必ずここで「材料を炒める」という一手間を加えます。
まずは油を引いた鍋に玉ねぎ、にんじん、セロリ(炒め始めるのが早い順)、などの香味野菜を入れて10~20分ほど良く炒めてから水を入れて煮込みます。
単品野菜スープの王様であるオニオンスープがおいしいのはやはり玉ねぎをあめ色(薄い茶色)になるまで炒めるから。
それと同じ原理で入れる野菜は水を加える前に全てなるべく良く炒めましょう。野菜から水分が飛ぶことで野菜の味が凝縮されてうまみが増します。
野菜スープ コンソメなしでもおいしく作るためのコツ3つ
1.良い塩を使う
食卓塩意外なら何でもOK
アメリカには3大おいしい塩があります。
●コーシャーソルト=kosher salt=ユダヤ教徒の戒律に沿った製法の塩
●海塩=sea salt=シーソルト
●岩塩=rock salt=Himalayan rock saltヒマラヤ岩塩は代表的なもの
私は何に使っても魔法のようにおいしくなるコーシャーソルトの大ファンで何にでも使ってしまいます。味や溶け方など本当にご自分の好きなお好みの塩で良いと思います。
どの塩を使うかは全くのお好みですがテーブルソルト(食卓塩)以外の良い塩を使うのがコンソメなしでの野菜スープ作りでは大事なポイントです。
コンソメに頼れない時はスープには意外に塩が入ることを忘れないでください。もちろん塩は一度入れたら取り除くことはできません。
少しずつ入れて味見をしたほうが良いですが、味が足りないと思うときは大体塩が足りない時なのです。
材料に水を加える前に良く炒める話をしましたが、その時に少し塩を入れてあげると野菜から水分が出やすくなるので炒める時間が短縮でき、野菜の甘みも引き出されやすくなりますよ。
2.ちょっと肉を使う
肉から良いだしが出る
ベジタリアンや一切の肉、魚、卵に乳製品まで取らないヴィーガンの方でなければ野菜スープにちょっと肉を使うとおいしくなります。
肉がない場合は何枚かのベーコンやソーセージでも良いですね。肉のだしが効くので圧倒的に野菜スープがおいしくなります。
野菜スープと言っても材料の大半が野菜であることが多いと思うのでちょっときつね色にした肉類を加えるとそれだけで満足度が違います。
カレーを作るときと同じ要領で野菜スープに肉やソーセージ、ベーコンなどを入れる時には必ず焼き色を前面につけておきます。
肉に焼き色がつくことで肉に更なるおいしさを加えられるだけでなくこれが野菜スープのだしの一部に。きちんと材料に焼き色をつけるだけで味にかなりの深みが加わります。
3.鶏やターキー(七面鳥)のガラで簡単自家製ガラだし作り
水と一緒にひたすら煮るだけ
アメリカでは一羽の鶏やターキー(七面鳥)などを気軽に調理できます。というのもオーブンがとても大きいからなんですね。
鶏のモモ肉も骨と皮が付いているものは骨と皮を取ってあるものの約半分の値段で売られています。骨入りのものを買って自分で骨と肉を分けるなら骨は取っておきましょう。
また、鶏手羽もアメリカでは簡単に手に入ります。手羽の先の部分は肉がほとんどついておらず調理しても捨てられてしまう部分ですよね。
そこで、野菜スープを作るときのために骨や食べられるところが少ない部分を切り落とし、だしを取るために別にしておきます。
【自家製ガラだしの作り方】
用意するもの
●鶏やターキー(七面鳥)のガラ、牛・豚の肉の骨など
●水
●セロリ(お好みで)
*にんじん、たまねぎ、ハーブなどを入れると更にコンソメ感が増します。
手順
鶏がらや骨に水を入れてコトコト煮こむだけ。お好みで野菜やハーブ、しょうが・にんにく等も入れてOK。
●コンロでなら約1~3時間(長いほうがおいしい様子)。
●スロークッカーなら弱8~10時間。
*16時間という人もいますが流行のボーン(骨)スープに近くなります。
セロリなどの香味野菜を入れて煮込む方法もありますが、私は鶏ガラのみで煮込むことが多いです。
だしが出た後にセロリなどの香味野菜を捨てるのがもったいない気がするのと、後で野菜スープを作るときにセロリを入れる場合も入れない場合もあるので選択の幅を広げておくためです。
電気で低温長時間調理できるスロークッカーを使うと火加減に気をつける必要がなく放置できて理想的です。
スロークッカーがない場合は鍋でグラグラと煮立てないように気をつけながらコトコト1~3時間ほどでガラだしが取れます。
取れただしはジッパー付き冷凍保存袋に入れて保存しても良いですし、製氷皿に入れて凍らせれば必要な分だけ取り出せて便利です。
野菜スープ コンソメなしの時の代用品
私の独断と偏見おすすめ順
1.ジャー入りペースト状ブイヨン
コスパ*と味の両方を考えたときに一番はジャー入りブイヨンです。ガラスのジャー入りで、鶏・牛などの肉ベースのものから野菜ブイヨンまで種類が豊富です。ドロッとしたペースト状のだしでこれを小さじ1を1カップの水に溶くと1カップのだしというわけです。
*コスパ=コストパフォーマンスの略。価格と品質のバランスが取れていること。
2.固形ブイヨン
味はペースト状ブイヨンともパック入りブロスともちょっと違いますが、なんだか懐かしい日本の固形ブイヨンを思い出させてくれます。南米系メーカーは箱入り、アメリカ系メーカーはプラスチックのジャー入りです。化学調味料(monosodium glutamate=MSG)が入っているものもあります。化学調味料が気になる方は原材料名を良く見てください。
3.パック入りブロス
安売りだとしても野菜スープを作るとなると一回に1~2箱は必要なのでコスパの面ではお高めのパック入りブロス*。
でも味は絶品なので大切なお客様にお出しする時や特別な日の野菜スープに使うにはおすすめです。
*ブロス=broth=煮汁、だし、スープのもとになる部分の汁。
おわりに
いかがでしたか?野菜スープをコンソメなしで作るコツを6つ+お伝えしました。アメリカではしばらくコンソメを探しても探してもなくて愕然としたものです。
私も洋風野菜スープと言えばコンソメありきで育って来たので、少しずつ試行錯誤やレシピ研究を重ねて今に至ります。
今回のご紹介であなたがアメリカでコンソメなしでも野菜スープをすいすい作れるようになれば幸いです。
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あなたのアメリカ野菜生活が充実しますように♡♡♡
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