アメリカでは野菜を使った給食が出ないのでは?と言う声を聞きます。
ジャンクな食べ物のイメージが先行してしまっているようですが、そうなのでしょうか?
結論から言うと、野菜はもちろん出ます。
でも日本の給食とは野菜の種類やメニューが一味違うんです。
私が住んでいる周辺地域が主な参考対象となりますがアメリカの給食の野菜事情を一緒に見て行きましょう。
アメリカ 野菜は給食メニューに入っているの?
ちゃんと野菜は入っています
ただピザやチキンナゲット、チーズバーガーなどがメニューに載っていることでどうしてもアメリカの給食はとんでもないというイメージがついてしまっているようですね。アメリカではアジア系やラテン系移民以外はお米が主食とは言えません。
一般的なアメリカの家庭の主食がパン・ピザ・パスタなどであることから日本人の私たちにはどうしてもパーティー食、ジャンク食に映ってしまいます。
その昔、日本では「一日に30品目食べましょう」と盛んに言われたことがありました。
当時の私は”30品目食べるのは結構大変じゃないの!?”と思ったものですが、それはすでに過去の話になったようです。
そう聞いて、ちょっと気が軽くなったのは私だけですか?
一日に30種類も違う食品を食べるのは並大抵の努力ではできませんよね。
それに品目とは野菜種類で数を稼ぐしかありません。
私の母も一生懸命色々な野菜を食べさせようとがんばってくれていたことを思い出します。
そんな昔の日本とは裏腹に、アメリカの給食では大体同じような野菜が繰り返し使われます。よく使われる人気の野菜を以下に紹介します。
アメリカ 野菜で給食に良く使われるのは?
給食でもグリーンビーンズ(いんげん豆)は人気
アメリカの家庭料理にも欠かせないグリーンビーンズ。給食でも頻出です。どんな野菜が給食で使われるのか、ある月のメニュー表を参考にして書き出してみました。そのメニューに登場する野菜と果物はこんな感じです。
〈野菜〉
●グリーンビーンズ(いんげん豆)●とうもろこし
●スウィートポテト(中がオレンジ色のもの)
●にんじん
●じゃがいも(スパイリーポテト・テイタートッツなど整形された揚げ物)
●ブロッコリー
●ミックスベジタブル
●サラダ
●レタス
●トマト
*グリーンビーンズ(いんげん豆)は一週間に一回は登場するほど出場回数多。
〈果物〉
●アップルソース(りんごをすって煮たもの)●フルーツカクテル(色々なフルーツが角切りで入っているフルーツ缶)
●洋なし
●桃
●パイナップル
●みかん
●オレンジジュース(これはジュースですが)
●フルーツ盛り合わせ(その日に出せそうな果物が当日決まる様子)
と、こんな感じでした。やはりここでもグリーンビーンズ(いんげん豆)はとても人気です。
野菜嫌いの子どもたちもグリーンビーンズ(いんげん豆)なら食べてくれるのでしょうか?
私が学生だった頃は、グリーンビーンズ(いんげん豆)ではなく、グリーンピースだけがてんこ盛りに出ることがあってアメリカの給食の洗礼を受けた気がしたものです。
日本ではグリーンピースは料理の彩りとして使うものであって、なかなかそれだけを食べる野菜ではないですよね。
当時はグリーンピースだけが給食の野菜として出るメニューに面食らったものですが最近はないのでしょうか。
メニューに出ていないだけに、気になります。
”アメリカ野菜”って給食に使われる?
価格や味が難しいかも
「アメリカ野菜」と聞くとどんなものを思い浮かべますか?アメリカで育つ野菜はアメリカ野菜と呼んでよいと思いますが、この場合、日本ではあまり見ないものと考えることにしますね。
例えば、
●アーティチョーク
●アメリカのかぶ
●アメリカの大きいなす
●コラードグリーン
●スウィートポテト(中がオレンジ色のもの)
とこんなところでしょうか。
その他の野菜は結構日本でも見ますが、この中でもスウィートポテト以外はアメリカの給食には出てこないようです。
アーティチョークは高価ですし、かぶは苦く、なすは好き嫌いが分かれ、コラードグリーンは見たことがない生徒が多いのが原因ではないかと思います。
基本的に給食では生徒が好き嫌いを言わないタイプの野菜が頻出しているようですね。
アメリカの給食では自分が食べたくない野菜は盛ってもらうのを断って良いことになっています。
好き嫌いなく食べるように言われてきた日本の給食制度を知っている私たちはびっくりしてしまいませんか?
アメリカの学校菜園の野菜も給食に入るって本当?
「食育」が広がってきている
地域にもよるとは思いますが、少なくとも私の住んでいる地域では学校で食育をしています。食育と言っても日本のようにメニューに細かく栄養素やカロリーまで書いてあるわけではなく、担任の先生や栄養士さんの「野菜を食べることの意義」のような講義を聞くことでもありません。
そこは日本と少し違います。
学校の区画の一部を畑として耕し、生徒が種をまいたり苗を植えて育てるのです。
生徒が収穫までの全ての工程を手がけ、それを学校給食の食材として使うという試みです。
やはり自分で野菜を育てたり調理したりすると愛着がわき、少し苦手でも食べてみようという気になるものですよね。
日本ではもう昔から土地がある学校、または借りられる学校はこうした学校菜園をしてきたものですが、アメリカでも学校菜園、食育の動きはかなり出てきています。
だから若い人たちのほうが野菜摂取に積極的なのもうなずけます。
アメリカも積極的に野菜を食べる新しい世代を生み出しているところですね。
アメリカの給食 野菜嫌いにはつらい?
結構素材そのまま
アメリカの給食に出る野菜は素材そのままであることが多いです。
時々スープが出ることもあるのでその際は多少野菜が細かく刻まれたり種類も複数入っていますが、サイドメニューとして出る野菜は「ザ・野菜」。野菜が一種類、ボンッと出るものばかりですね。
〈どんな野菜がそのままなのか?〉
●にんじんだけゆでたもの
●グリーンビーンズ(いんげん豆)だけゆでたもの
●蒸したブロッコリー
などです。
ミックスベジタブルがメニューではない限りは野菜は食べやすい大きさに切ってあるだけ。
そのままの形でおかずとして出てきます。
味付けはなしか、あっても少々の塩程度だと思われます。
日本だと細かく刻まれたり色々な野菜と混ぜられたりしていることが多いのですが、アメリカの場合は給食を作る人たちの労力の問題なのか食生活や文化的背景の違いなのか、野菜の素材そのままが出ることが圧倒的に多いですね。
アメリカの給食は全員強制ではない
アメリカの給食は強制ではなく、選択制。カフェテリア(食堂)でその日の給食を買っても、家からお弁当を持ってきても良いのです。
どうしても色々な野菜が苦手と言う生徒は毎日ピーナツバター&ジェリーサンドイッチという選択肢も「アメリカあるある」なんですけどね。
アメリカの学校全体としては野菜を食べてもらいたい方向にあるのは確かと言えます。
おわりに
アメリカで野菜は給食に出てくるのか見てきました。いかがでしたか?また、あなた自身はアメリカの給食と野菜事情を見てどう思いましたか?
野菜と給食の関係は20年前、10年前、5年前、最近、と比べて刻一刻と変化しているように見られます。
まだまだ地域差はあるとは思いますが、アメリカ全体としては生徒になるべく野菜を食べて欲しいという努力をしているようですよ。
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あなたのアメリカ野菜生活が充実しますように♡♡♡
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