「アメリカにカレーライスはあるの?」・・・良く聞かれる質問ですが、アメリカでは一般的とは言えません。
いまや日本の国民食であるカレーライスがアメリカで受け入れられていないことにショックを覚える人も多いようですね。
でもただ単に文化として食べるきっかけがなかったり食べ慣れない人が多いだけの話なんですよ。今後はアメリカでも広まっていくかもしれませんね。
アメリカにカレーはないの?
日本製カレールーは売っています
アメリカの普通のスーパーでも日本の半分ほどで値段は3~4ドル(約300~400円)の小さい箱なら日本製のカレールーが手に入る時代になりました。スパイスとしてカレー粉を使うことはあってもカレールーからできたカレーライスを日常的に食べることはありません。
さまざまな国のエキゾチックな味に果敢に挑戦するようなグルメな方は別です。
また、日本に滞在したことのあるアメリカ人では「日本のカレライスーが大好き」と言う人も多いのは事実。日本のカレーライスのファンも急増中のようです。
そういった背景があるため普通のスーパーのアジアまたはインターナショナルセクションでは最近日本のカレールーが見受けられるようになってきたのだと思います。
でもアメリカでは日本のようなカレーライスがレストランのメニューになっていたり一般家庭で定期的に作られることはないのです。
それでも、私が何を言おうと熱烈にアメリカ風カレーを作ってみたいというあなたにどんな材料を入れたら日本のカレーライスがアメリカ風になるのかご紹介しますね。参考にしてみてください。
アメリカ風カレー【秋冬向き】素材
バターナットスクウォッシュ / butternut squash
日本では冬にかぼちゃカレーがあるとすると、アメリカではかぼちゃの代わりにバターナットスクウォッシュを使うとアメリカ風カレーになります。
最近ではかぼちゃも手に入りやすくなってきたのでかぼちゃとバターナットスクウォッシュ半分半分で使ってみても面白いかもしれません。
バターナットスクウォッシュのすっきりとした甘さが好評です。かぼちゃより水分が多いので水分調節だけ気をつけてください。
アメリカンきのこ / mushrooms
アメリカで売っているきのこをこれでもか!というくらいいれるだけでできるカレーライスです。ブラウン(クレミーニ)マッシュルームやポートベロマッシュルームなどを入れると味に深みとうまみが増します。
コツは玉ねぎなどを3~5分ほど炒めたら、きのこ類を加えて更にいためてうまみを凝縮することです。
アメリカの大きなスーパーでは他にも黄色や茶色のしめじ系のきのこなど、日本ではなかなかお目にかかれない種類のきのこも売っていますので色々なアメリカのきのこで作ってみると楽しいですよ。
七面鳥(ターキー)/ turkey
アメリカの家族やお友達同士でサンクスギビング(感謝祭)をした後は残った七面鳥(ターキー)をカレーライスに入れてみましょう。
もちろん、一年を通して切り身やひき肉の七面鳥(ターキー)は売っていますからそれを使ってもいいでしょう。
淡白なのに鶏肉より深いうまみがあるのでおいしいカレーができますよ。牛肉や豚肉だとたくさん食べるとおなかが重い気がしますが、ターキーだと結構すっきりしているという人も多く好評です。
日本では入手できてもかなり高級なターキー。アメリカでは安価なので是非カレーに入れてみてください。
アメリカ風カレーライス【春夏向き】素材
ブロッコリーラーべ / broccoli rabe
菜の花を更に苦くした、ブロッコリーの先がもっと伸びたような格好の野菜です。苦味が苦手な方は塩を入れたお湯で下湯でしてから出来上がったカレーに投入しましょう。
苦味がお好きな方はカレーを煮込む最終段階でそのまま入れても大丈夫です。カレーは油分が多く、苦味の多い野菜でも食べやすくなるのでブロッコリーラーベカレーはおすすめです。
アメリカではスーパーの野菜や果物の季節ごとの入れ替えが少なく、季節を感じにくいところがありますが、このブロッコリーラーベはアメリカにいながらにして日本のような春の苦味を感じられる少ない野菜のひとつと言えるかもしれません。
アメリカの大きな夏野菜 / summer vegetables
アメリカの大きななす・トマト・スパニッシュオニオン・ズッキーニなど、目に留まった大きな野菜をみんな入れてカレーを作ってみましょう。
コツはたっぷりの油でまずは野菜の水分が飛ぶまで良く炒めることです。こうすることで野菜のうまみが凝縮されておいしさが増します。
お子さんがいらっしゃる方は最後にとうもろこしを入れてあげるとやさしい甘みを足すことができます。
また、アメリカには生や乾燥のハーブも豊富にありますから、各ハーブも投入するとおしゃれな味に仕上がりますよ。
*アメリカにはどんな大きな野菜があるのか気になる方はこちらをどうぞ。
≫≫「アメリカ|野菜大きいもの5選!」
アメリカ風カレー素材【通年OK。ベジタリアンにも】
ひよこ豆 / (canned) chick peas
アメリカは豆缶が非常に安価に手に入るのが良いところ。ひよこ豆の缶詰を加えればインドっぽいベジタリアンなカレーができます。もちろん好みで肉を一緒に使っても良いですが、肉なしでも豆のたんぱく質でおなかも満足です。
使うときは缶詰めの豆を細かいザルの上にあけてドロドロした豆の周りの水を洗い流してから使います。
ドロドロした部分を一緒にカレーに入れても大丈夫ですが、その場合は豆由来のとろみが強くなりすぎるので水分を調節して焦げ付かないようにしてください。
セロリ / celery
セロリカレーと言ってもセロリだけが入ったカレーではないのでご了承くださいね。アメリカ風カレーになるための風味に欠かせないのがセロリです。
上でご紹介した大きな夏野菜カレーに入れてもいいのですが、いつものにんじん・じゃがいも・玉ねぎにセロリを2本ほど足してみてください。とたんに味が欧米になります。
あとは肉や豆類などお好きなものを加えて作るだけです。このセロリはアメリカの中華料理に良く入っているだけあって、既存の料理をアメリカ風にするのにとても役立ちます。
だまされたと思って一度カレーライスにセロリを入れてを作ってみてくださいね。アメリカンな雰囲気になりますよ。
アメリカ風カレーにするためにできること「番外編」
お米を変えてみよう!/ switch rice!
日本のうるち米はつやがあり、ふっくら甘くておいしいのですが、このお米を他の種類のお米に替えるだけでカレーライスの雰囲気がガラッと変わります。アメリカはいろいろな国の人が住んでいるのでさまざまな種類のお米があり、入手しやすいので色々試してみてください。
ジャスミンライス / jasmine rice
パラパラした長いお米にジャスミンの香りがつけられたお米です。ジャスミンの香りが好きな方や中国・東南アジア系の味が大丈夫な方なら使ってみてください。バスマティライス / basmati rice
インド系のお米です。ジャスミンライス(ー引く)ジャスミンの香り=バズマティライスと覚えておけば間違いありません。パラパラした長いお米であるところは同じですが、ジャスミンの香りはついていません。インド系のお米なのでカレーライスに合うのは当然だと言えますね。
イエローライス / yellow rice
南米系のお米です。すでにターメリック他色々なスパイスで味付けされていて水を加えて炊くだけでおいしい味付きのご飯になります。パラパラとしている長いお米であるのは上記2種と同じですが唯一味が付いているものになります。カレーの茶色い色にイエローライスの黄色が映えてきれいです。
おわりに
アメリカにもインド系移民たちが開く、いわゆる本格インドカレー店というものは存在します。それにタイやベトナム料理店もあります。
でもそういったお店に足を運ぶのはそれを食べ慣れている人か、エキゾチックな味にも挑戦しようというグルメな少数派に限られます。
大都市には日本のカレーチェーン店も出店しているようですが、すでに日本のカレーを食べたことがある人たちが足を運ぶくらいでしょう。
アメリカの家族やお友達に日本のカレーをアメリカ風にアレンジしてご馳走するもよし、日本に帰国したときにアメリカ風に仕上げてみるもよし、ですね。
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あなたのアメリカ野菜生活が充実しますように♡♡♡
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