アメリカの野菜の種類は日本のよりも少ないと聞いたことがありませんか?そんなことはありません。日本の野菜の種類は少ないかも知れませんが、その分アメリカの野菜の種類はちゃんと豊富にあります。
今回はそんなアメリカ野菜の種類をご紹介します。中華系の野菜もすっかりアメリカ野菜に仲間入りしていますよ。それでは参りましょう。
アメリカ野菜の種類 その1
アルグラ(ルッコラ)/ Arugula (Rucola)
アメリカの野菜の種類として欠かせないのはアルグラ(ルッコラ)です。みなさんが真っ先に思い浮かべるであろう典型的なアメリカ食にピザが入るくらいですから アメリカにはイタリア系移民もたくさんいます。
アメリカにいるとついついアルグラと呼んでしまいます。野菜の品名がそう書いてあるからです。でも日本にいる人はルッコラと言うので時々話が食い違いそうになる名前です。どちらもイタリア語っぽいですが語感が全く違いますよね。
同じイタリア語でもアメリカと日本に入ってきた訛り(なまり)の違いなんだそうですよ。面白いですね。
【アルグラ(ルッコラ)おすすめの食べ方はサラダ】
アルグラ(ルッコラ)はピリッとした辛味があり、グルメなピザやサラダっぽく仕上げたピザなどの上によく載っています。もちろん、サラダにも入っていますしこのアルグラ(ルッコラ)だけでサラダもできます。
辛いものは油と相性がよいので、たっぷりのオリーブオイルにレモン汁、あとは本物のパルミジャーノレッジアーノ(チーズ)を皮むき器でそいでいれるか、普通のパルメザンチーズをふりかけてもいいですよ。あっという間におしゃれなサラダができあがります。
アメリカ野菜の種類 その2
ベルジアンエンダイブ(チコリ)/ Belgian Endive (Chicory)
アメリカ人のホームパーティーによく出る野菜の種類といえばベルジアンエンダイブ、チコリと言ったほうがわかりやすいかもしれません。
本来は「エンダイブ」と呼ぶともっと柔らかいレタスのような野菜をさすのですが、ベルジアンを省略してエンダイブとだけ呼ばれることも多いです。こちらの野菜のほうが頻繁に食べられるせいかも知れません。
このベルジアンエンダイブの葉は色合いなどもハクサイの黄色い部分と似たような感じで、野菜の下のほうになるにしたがって(白い部分)硬くなるのでこの部分に他の料理を載せて食べます。
アメリカの立食パーティーなどでは、小分けにされたベルジアンエンダイブの葉に小料理をのせたものが一つ一つ大皿に載っています。フィンガーフードとして手で取って食べます。
ちょっと苦味があるので好き嫌いが分かれるとは思います。苦味が苦手な人は、肉やドレッシングなど油がのっているものと食べると食べやすいでしょう。
アメリカ野菜の種類 その3
ラディッキオ/ Radicchio
アメリカ野菜の種類といえば、このラディッキオも欠かせません。苦味があるのでどっさり食べるというよりは緑のサラダの赤味足しに使われるほうが多いかもしれません。
いきなり一玉丸ごと挑戦するよりはすでにラディッキオが少し入った洗浄済みサラダミックスなどが売っています。
初めての人はそういったサラダミックスなどで少し食べてみてからどう使おうか考えたほうがいいかもしれませんね。
紫キャベツも普通の緑のキャベツより固めで苦味がありますよね。それを更に固く苦味を増した野菜がラディッキオだと思っていいと思います。鮮やかな紫色と真っ白な部分のコントラストがとてもきれいです。
アメリカ野菜の種類 その4
パースニップ / parsnip
いくつかある日本語の呼び方の中に「白ニンジン」があるようですが、名前にだまされてはいけません。ただの白いニンジンだと思って食べるとびっくりすることになります。
【パースニップに似ている味のお菓子:リコリッシュ】
このアメリカの野菜パースニップの味はリコリッシュ(licorice)に似ています。あの、黒くてクルクル巻いてある固いグミのようなお菓子です。
リコリッシュがなんだかわからない人は、アメリカの飲み物ドクターペッパーやルートビールのような味といえばわかりやすいでしょうか。少し甘い薬草系の味がします。食べ終わりにほのかな苦味も感じます。
パースニップは適度な大きさのものを選ぶようにしましょう。大きくなればなるほど、根っこっぽい感じが増してきて固いごぼうのようになり、切るのも大変です。ヘタをすると「す」(野菜の中に隙間ができること)が入っていておいしくありません。
また、大きすぎるパースニップはその特徴でもある薬草系の味も強くなりすぎておいしくないので気をつけましょう。私の知人のパースニップ好きも幻滅してしまうほど薬草の味が濃く出てしまいます。
アメリカ野菜の種類 その5
サヴォイキャベツ/ Savoy cabbage
アメリカ野菜の種類なので英語と混同するのは仕方ないのですが、正しくは「サヴォイ(savoy)」です。フランスのサヴォイ地方から名前が取られたのがその名の由来だそうですよ。
日本語ではちりめんキャベツと呼ばれるだけあって、ちょうど着物のちりめんのようにぼこぼことしています。普通のキャベツと同じように使えるとは言いましたが、こちらのサヴォイキャベツのほうが葉がしっかりしていて固いので、ゆでたり炒めたりして加熱した方が食感もよく甘みもよく出ます。
この野菜のコールスロー(生キャベツのサラダ)はちょっと難しいかもしれません。圧倒的に加熱したほうがおいしく食べられます。
アメリカ野菜の種類 その6
チンゲン菜(1.Baby bok choy 2. Bok choy)
アメリカで広く受け入れられている種類の中国野菜はチンゲン菜と言えるでしょう。少し大きいスーパーに行くと売っています。チンゲン菜は日本で売っているものよりも少し背が低いことが多いです。
茎が真っ白で葉が濃い緑色のチンゲン菜はボクチョイと呼ばれて売っています。これは成熟したチンゲン菜なのですが日本ではあまり見かけません。アメリカのチンゲン菜はベビーボクチョイと呼ばれる日本で見かけるのと同じタイプのチンゲン菜とボクチョイと呼ばれる背丈の大きいチンゲン菜の2種類に大きく分けられます。
私たちが知っているチンゲン菜の茎は薄い緑であることが多いですよね。アメリカで売っている種類のチンゲン菜の多くは丈が長く、茎の部分は真っ白で葉の部分も濃い緑色の成熟したチンゲン菜であるボクチョイです。
成熟しているチンゲン菜の方が苦味は強いですが、炒めたりスープに入れたりして加熱するとあまり気になりません。日本でもおなじみの背が低いほうのチンゲン菜は更に小さいのPetit Shanghai(ペティットシャンハイ)があります。
これはアメリカ野菜の種類として更に小さいサイズのチンゲン菜です。日本で見るチンゲン菜と種類としては同じでしょう。茎のところに土が溜まっているのでよく洗います。
アメリカ野菜の種類 その7
トマティーヨ / tomatillo
ほおずきのような皮をむくと緑のトマトのような野菜が顔を出します。日本でもサルサは人気ですが、この緑のトマトを使うとグリーンサルサ(スペイン語ではサルサ・ベルデ(緑、の意))が作れます。
トマティーヨおすすめの食べ方はフライ
また、このトマティーヨを輪切りにしてビアバター(ビールで溶いた天ぷら生地)などお好きな生地をつけてあげるとトマティーヨ揚げもできます。
その場合は中がみずみずしく少しはねやすいのでよく切り口の水気を取ってから生地をからめて揚げるようにしましょう。ちょっと変わった一品ができあがりますよ。
おわりに
アメリカのちょっと変わった野菜の種類をご紹介しました。どの野菜も一度少し食べてみて、どう食べたら自分に一番しっくり来るのか考えてみると良いかもしれません。また、生食のものでもちょっとゆでて和食にアレンジしてみたり、味噌汁に入れてみたりすると意外な発見があります。アメリカ野菜は日本では見たことがない種類のものもあるので初めて食べたり料理したりする時は勇気がいるかもしれません。
でも野菜は全体に対する水分量が多い食べ物、ということは思っているよりも冒険ができますし失敗も少ないのがのよいところです。是非色々なアメリカ野菜の種類を試してみてください。
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あなたのアメリカ野菜生活が充実しますように♡♡♡
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