もやしを栽培する方法をお伝えします。アメリカでも、もやしは売っていますが日本の三倍ほどの値段です。
それに、アメリカではもやしが買えるスーパーは限られている上にすでに茶色くなっていたりして新鮮なものが買えない時も多く困ってしまいます。
そこで、もやしを自分で栽培してみることにしましょう。
キッチンのシンクしたなどの暗所で夏場は5日ほど、冬場は1週間ほどでもやしが収穫できますよ。
アメリカ もやし栽培の手順
まずは豆選び
1-1.ムング豆 (緑豆)/ moong beans
細めですっきりしたもやしを作るにはmoong beans (ムーングビーンズ)と呼ばれる小ぶりの緑の豆を使います。
日本では緑豆と呼ばれますよね。この豆を使うと緑豆もやしを作ることができます。このムング豆はスーパーの乾燥豆が売っているところで探します。
南米系やインド系の食品を扱っているコーナーを見ると乾燥豆がたくさん売っています。
スーパー以外ではインド料理にもムング豆のカレーやスープが多いことからインド系の食料品店でもとても安い値段で確実にムング豆が売っています。
これだけの豆でもやし第一軍をそだてはじめて3日後に次の第二軍を栽培はじめる時差栽培をすればもやしが常に手元にある状態に!4人家族分でもかなり使えます。一年で使い切らなくても大丈夫です。
〈半分に割ってある豆では栽培不可能〉
ただ、同じムング豆でもsplit beans(スプリットビーンズ)は使えません。豆が半分に割られていてスープなどに使うとき調理時間が短くて済むので人気ですが、豆が半分に割られているということは豆が再生不可能ということ。発芽できないので気をつけましょう。
*スプリットビーンズsplit bens:まさに真っ二つに割られています |
実は私、初めてもやしを作ろうと思った時にこのスプリットビーンズを使ってしまいました。たまたま家にあったので何も考えずに使ったんですね。
何日経っても発芽せず最終的には腐ってしまいました。
家族に相談したら「その豆、半分になってるから芽が出るわけないでしょう・・・」と呆れ顔をされました。常識ではわかるはずなんですけどね。初めてやってみるってそんなものです。
あなたも失敗を恐れずにもやし栽培をしてみましょう。半分に割られている豆でなければ発芽するはずです。
1-2.大豆 / soy beans
大豆を使って作ったもやしはいわゆる豆もやしになります。
もやしの先に大きく黄色い噛み応えのある豆がついていてもやし自体もムング豆よりしっかりした太いもやしになります。
韓国風ナムルや野菜炒めなど、もやしのしっかりした食感を生かしたい時は大豆を使って豆もやしを作りましょう。
アメリカもやし栽培 必要な器具はたった2つ
2-1.目の細かいザル
2-2.もやしからの水を受けるボウル
アメリカでのもやし栽培に必要な器具はザルとボウルこの2つだけ。
ザルもボウルもできている素材は関係ないのでプラスチックでも陶器でもガラスでもなんでもかまいません。
ザルは豆が通り過ぎてしまわないくらいの目数であればよく、もやしからの水を受けるためのボウルがなければどんぶりでもお茶碗でも深さのある容器なら何でもいいです。
どういう意味でザルとボウルを使うのかがわかれば代用品はいくらでもあると思います。紹介したもの以外でも同じ機能を果たすものであれば使ってみてください。
アメリカもやし栽培 一回に使う豆の量は?
3-1.ムング豆(緑豆)なら大さじ1杯くらい
*これはイメージです。ムング豆(緑豆)ではありません |
ムング豆(緑豆)であれば大体大さじ1杯くらいの量で栽培してみましょう。用途や家族構成などにも関わるので一概には言えませんが、初めてもやし栽培をする方はこの大さじ一杯から始めてみましょう。
もやし栽培に慣れてきたら、豆がザルに平らにのせられる量であれば大さじ一杯と言わず好きなだけもやしを栽培することができます。
ただ、一気にたくさん作っても冷蔵保存も冷凍保存も適さないもやしですので、栽培収穫してから新鮮なうちに使い切れる量はまずはムング豆であれば大さじ1杯程度と言えると思います。
何回かもやしを作るうちにどれくらいの乾燥豆を使ったらいいのかわかってくると思います。
それでは準備はいいですか?
早速もやしを栽培してみましょう。
アメリカ流? もやし栽培方法
①もやしにしたい豆の種類を選んだ後、割れている豆や時々入っている小石などを取り除きます。*割れている豆や変形している豆は腐るだけで育ちません。②まだザルは使いません。豆をボウルに入れて洗ったら、豆がかぶるくらいの水に一晩から2日ほど発芽するまで浸します。発芽を待つ間に水がにごるようであれば取り替えます。
③発芽したら(豆の外皮が柔らかくなり芽が出たら)ザルの登場です。ボウルに入っている発芽したもやしを水ごとザルにまけて上から水をやさしくかけます。
*この時に手などを入れてかき混ぜないでください。せっかく出た芽が取れてもやしが死んでしまいます。水をまんべんなくかけるだけで十分です。
④濡れた豆ののったザルをボウルにのせ、キッチンのシンク下など冷暗所(日が当たらず温度が比較的一定なところ)に置きます。
その後は一日に朝晩の2回、余裕がある場合は朝昼晩の3回ザルの上の豆に水を満遍なくかけ、ボウルにたまる水も代えながらもやしが伸びるのを待ちます。
*シンク下のスペースに余裕がない場合は日光が完全に遮断できる布をかけてキッチンカウンターや机の上で育てることもできます。
この場合は伸びてきたもやしが日光を遮断している布に当たって折れてしまわないように高さのあるザルなどをもやしの上にかぶせてから布をかぶせるなどして工夫しましょう。
⑤もやしが伸びたらザルの下に突き抜けている根に気を使いながらやさしくザルから引き抜きます。この時ももやしをやさしく取り扱わないと中途半端に切れてしまい見た目が悪くなります。
もやし栽培に関するQ&A
5-1.もやしがまっすぐに育たない!
〈考えられること〉
①ザルを使っていますか?ザルを使わずにボウルやジャーなどの容器に直接豆を入れて育てる場合、もやしがまっすぐに仕上がりません。水を取り替える度に豆が回転してしまうことが考えられます。*もやしになる豆がどちらが上方向でどちらが下方向なのかはっきりと決まっているほうがすくすくと伸びられるようです。発芽後の豆をザルにのせたら豆をなるべく動かさないよう丁寧に扱います。
②豆の量が多すぎませんか?一回辺りにまっすぐ育てられるもやしの豆の量は上記のように大さじ1杯またはザルに平らに並ぶ程度です。豆どうしが重なっていると豆が伸びていきたくても他の豆にぶつかって伸びていけないのでやはり短めで曲がったもやしになってしまいます。
*水をかける時も豆同士がぶつかってせっかく出た芽が折れてしまわないようにやさしくかけます。シャワー機能があるシンクであればシャワーでかけてあげるのが理想的です。
5-2.できたもやしは生で食べてもいいの?
〈大丈夫です、でも〉
毎日水を取り替えるとはいえどんな雑菌がついているかはわかりません。収穫後はよく洗って使うようにしましょう。心配なら沸騰したお湯にサッとくぐらせてから使うようにします。
雑菌が入らないように器具にアルコールスプレーをかけたりもできますが、結局はその場しのぎというか、消毒した結果が結局は目で確認できないことが問題だと思います。
もやしを使うときはよく洗うこと、収穫した後は冷蔵庫にキッチンペーパーや新聞紙でくるんで保管し早めに使い切ってしまうのが一番です。
おわりに
アメリカでもやしを栽培する方法をご紹介してきました。もやしは食べて美味しいだけでなく、カサ増し素材としても使えて便利なので常備したい野菜の一つですよね。
私も試行錯誤してこの方法に落ち着き、今ではまっすぐにすくすくと伸びた見た目もきれいなもやしがいつでも食べられるようになりました。
アメリカ在住の韓国の人は豆を自宅で作ることも多いようです。なので韓国系の食料品店には豆もやしをつくることができる乾燥大豆や底が平らなザルが売っていたりします。近くにある方は韓国系の食料品店を見てみると良いですよ。
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あなたのアメリカ野菜生活が充実しますように♡♡♡
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