アメリカには野菜嫌いの人が多い気がしませんか?たとえ野菜を食べても決まった数種の野菜だけしか食べなかったり、極端な偏食をする人もいますよね。
「野菜嫌いしたら賢くなれない」「野菜の好き嫌いをしたら大きくなれない」と親や先生からさんざん言われた人も多いでしょう。私も常に言われました。
それなのにアメリカでは野菜嫌いなのにとやかく言われず生活している人が多いです。
今回は、そんな野菜嫌いの人の理由(たまに言い訳)をまとめてみました。野菜嫌いで通す彼らの生活はどんなものなのでしょうか。
〈読む前に注意!〉
*ここでは私が実際に出会ったことのある根っからの野菜嫌いで野菜を食べない人たちの様子です。アメリカの人たち全員がそうではないことをご理解のうえ読み進めてください。
アメリカ野菜嫌い 理由その1
嫌いなものは無理に食べなくていい
アメリカでは子どもが野菜嫌いの場合、その子どもの意思を尊重して子どもが野菜を食べなくても良しとする親がいます。アメリカには学校給食制度もないので特にこれといった好き嫌いなく食べることの意義や栄養素の教育もされていません。
学校へはピーナツバターとジェリー(ジャム)のサンドイッチをメインの昼食として持っていくか、カフェテリア(食堂)で買って食べます。
その上、メニューの中で野菜など嫌いなものがあればお皿に取らなくてもよいのです。それに対して食堂の職員や先生たちは何も言いません。
この子はこういう子だから、とか私は私なんだからという個人主義の考え。そういうアメリカ人たちは特定の野菜が嫌いなら他の野菜で代用、野菜全般が嫌いなら果物で補うという考えです。
それぞれの野菜や果物の栄養素はひとつひとつ違うはずなのですが「野菜嫌いなら他の食べ物で代用しよう」となぜか議論はあらぬ方向へ向かうことがほとんどです。
アメリカでは「みんなと同じでなければならない」という考えはないので嫌いなものを無理して食べさせるという考えも日本ほどはないと痛感します。
アメリカ野菜嫌い 理由その2
シリアルは万能食?
アメリカで野菜嫌いの人たちが心から頼りにしている食べ物があります。それがシリアルです。コーンフレークやグラノーラなど日本にもありますよね。
これらは全体的に栄養価が高くなるように様々な栄養が添加されていてアメリカの野菜嫌いの人たちの救世主です。野菜嫌いが特に野菜に対して敏感に感じる苦みもなく、甘くて食べやすい上に牛乳もとれる。
万能食だと勘違いしてもおかしくない要素が満載のシリアルですが、野菜嫌いで野菜を食べない人の中ではひどいと3食これという人も。
本当にこれだけ食べていればいいのかという疑問は誰しも持っていますが、人それぞれなのでまたそれについて周りもとやかく言いすぎないのがアメリカです。
私は昼夜のシフトが色々あって忙しい仕事をしているという理由でシリアルばかり食べている知人を見たことがありますが、うーん・・・とうなるしかありませんでした。
アメリカ野菜嫌い 理由その3
ほとんど野菜をとらない環境で育ったから
野菜嫌いの人のルーツがここにあります。親もそのまた親も肉やパン中心の食生活なら、子どもの頃から野菜を食べることなく大きくなる人がいるということです。
そしてその野菜を食べずに育った大人がまた親になれば・・・。そうです、野菜嫌いの家族のループができあがります。このループはかなり強く、その後野菜を普通に食べる人と結婚して野菜嫌いを直そうとしてもかなりの努力が必要なことが多いようです。
お付き合いしたり結婚したりする時に相手が野菜嫌いであれば、今後もあまり野菜を積極的に食べないことを了承した上で話を進めましょう。
人はつまるところ、あまり変われないのです。
相手が野菜嫌いの場合は将来も野菜を食べないであろうことが予想されます。それによるパートナー間、家族間のいざこざが起こらないようよく考えましょう。食の問題は思っているより深いものです。
アメリカ人が野菜嫌いで野菜を食べない理由その4
同じアメリカでも地域差がある
大都市部やその周辺ではステータス維持にオーガニック(有機栽培)野菜が欠かせないという話は別のところでしました。
もちろん大多数がそうだというだけで、何でも一概に話を進めることはできませんが、都市部は基本的に健康志向が強く、健康に良い情報があれば飛びつく人が多いのも事実です。
一方、アメリカで野菜嫌いが多い地域も存在します。例えば隣の家まで車で30分かかるような広大な耕作酪農地帯だったり、都市部から離れた田舎の地域などです。
そういった地域で育つと野菜嫌いというより、野菜をあまり積極的に食べないことが「普通」だったりします。そう簡単にちょっとそこのスーパーまで買い物、というわけにはいかないので必然的に保存が難しい野菜を食べる機会が減ってしまうのだと思います。
今では冷凍野菜もたくさん出回っていますし、裏庭で家庭菜園をする人も増えたようですが、文化や習慣というのはそうそう変わらないのでこれも難しい問題です。
おわりに
アメリカでは野菜嫌いがまだまだ多いのでその理由を追ってみました。個人主義の国なので誰かが「野菜を食べよう」と促したところで昔からの生活を続けようとする人が多いことも一因でしたね。
アメリカ人の健康志向の真逆に存在する野菜嫌いですが、そんなみなさんは口をそろえて「今まで自分は野菜を食べなくても健康に生きてきた」と言います。
近年は食物アレルギーの問題もあるので、やたらとこれを食べろあれを食べろと人に指図するのはご法度だという雰囲気があります。健康や宗教上の理由などで特定の野菜や果物を食べないきちんとした理由がある人も中にはいるので注意しましょう。
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あなたのアメリカ野菜生活が充実しますように♡♡♡
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