アメリカの葉野菜にはどんな種類があるのでしょうか?
「アメリカで食べる葉野菜と言えばサラダくらいでしょ」=よって、レタス!!
そんな印象のアメリカの葉野菜ですが、実は意外と種類も豊富なのです。
それに日本ではなかなかお目にかかれなかったり、食べ方が少し違ったりする葉野菜もあります。
今回はレタス以外のアメリカの葉野菜をご紹介します。
*「私はやっぱり本場アメリカのレタスを知りたい!」という方はこちらをどうぞ。→「アメリカサラダ野菜|レタス6選!」
アメリカでレタス以外の葉野菜といえばケール
カールしているケール
日本でもすっかりおなじみの葉野菜ケールです。束で売られているものと、葉が一口サイズに刻まれ洗浄済みでパックされて売られているものがあります。
前処理がされていない束売りのケールを生でサラダとして食べるときは、
①洗ってよくパッティング(清潔な布巾やキッチンペーパーでパタパタとやさしく水分を取り除く)
②葉の根元から葉先に向かって茎に沿って葉を持ってしごく。
そうするとかなり先のほうまで硬い茎と柔らかい葉にわけることができます。
それから手でちぎるなり包丁で刻むなりしてサラダにしたり炒めたりします。
【ケールをサラダなどで生食する場合のコツ】
●苦味を和らげるため、塩を少々とオリーブオイルなどの油をかけてしばらく手でもむ。*葉が柔らかくなり、かさも減る=量を食べることができます。
【ケールを加熱する場合のコツ】
●苦味を押さえるためたっぷりと油を使って炒める。*加熱するなら茎を使ってもシャッキリした食感でおいしいですよ。
硬い茎を先に炒めはじめてから柔らかい葉を入れましょう。
苦味がくせになるケールの味。
でも苦味がありすぎるのも食べにくくなる原因ですので苦味消しには”油をたっぷり使うこと”が重要です。
ぜひ挑戦してほしいアメリカ葉野菜です。
タスカンケール
名前の通りイタリア系のケールです。
束で売っていたり、洗浄済みでカットの上、パックされて売っているところはカールしているケールと同じです。
違いはカールしているケールと比べると根元から葉先までが細長く、色は濃い深緑です。
それにタスカンケールの葉はぼこぼことしていてつやがあります。
「ケール」と言ってもこの2種類の見た目が大きく違うので、違いがすぐにわかると思います。
このタスカンケールは、たっぷりの油で炒めるなど、加熱調理することをオススメします。
もちろん生でも食べられますが、苦味がとても強く、かなり油を使った上にパルメザンチーズなどのチーズをかけたりして味の調整をしないと食べるのが大変です。
もちろん、強い苦味がお好きな方は生のサラダで食べてみてください。
その際には一枚まず生で噛んでみてからどうするか決めましょう。
本当に苦いですよ!
アメリカ葉野菜 とっても使えるほうれん草
ベビースピナッチ(日本ではベビーほうれん草)
アメリカで主流の葉野菜と言えばなんと言ってもベビー・スピナッチ(ベビーほうれん草)です。
若いほうれん草をつんだものですが、基本的には生サラダで食べます。
ストロベリー(いちご)ドレッシングが売り場の近くにおいてあって、「イチゴのドレッシング?どうやって食べるんだろう?」と思っている人はこのドレッシングをベビースピナッチにかけてみてください。
アメリカのほうれん草の代表であるこの生のベビースピナッチとイチゴがなぜか合うのです。
もちろん、生のイチゴをスライスして載せてもおいしいんですよ。
パックされているものは洗浄済みですので、そのままを味噌汁などのスープが出来上がる直前に加えます。
葉野菜の鮮やかな色を残して食べられますね。
〈ベビースピナッチ(ほうれん草)の簡単炒め〉 ①にんにくとオリーブオイルでベビースピナッチ(ほうれん草)を炒める。
②塩こしょう少々。
これで3分もしないうちに一品仕上がりです。
加熱するとかさが減って10分の1くらいになってしまうので少量ずつ使いたい場合はアメリカ式の生食をおすすめします。
ベビースピナッチを加熱するのは”使い切ってしまいたい時”でいいかもしれません。
束の生鮮ほうれん草
ほうれん草のおひたしにはいわゆる成熟したある程度丈のあるほうれん草が必要になりますよね。
アメリカで売っている束のほうれん草は上のベビー・スピナッチをただ20cm程度まで大きくしただけのようなものが多く、色も濃い緑といよりは薄めの緑だったりします。
日本のほうれん草のようなしっかりしたコシがないので、もみ粗いしたり、最後に水をぎゅっと絞る時などやさしくしないと、すぐくたくたになってしまいます。
ゆで時間も日本のほうれん草の半分以下で十分です。
ほうれん草を鍋に入れたら鍋から離れず監視しましょう。
すぐにゆで上がります。茎も細くてすぐ折れてしまうので取り扱いには気をつけましょう。
アメリカ葉野菜 色がきれい
チャード
ただ単にチャードといったりスイスチャードと言ったりします。
日本語ではフダンソウといいますが、アメリカのチャードの方が茎もしっかりしていて大きいです。
茎が赤紫色、オレンジ色、そして黄色いものをよく見ます。
ここでも色は気分で選ぶと良いでしょう。
色々な色のチャードが束になっていると楽しいですね。
<チャードの簡単な調理方法>
①2cmほどに茎から葉まで刻む。
②油をたっぷりとひいたフライパンで炒めて塩コショウ。
これだけでできあがり!
炒めるときは茎から先に炒め、2分ほどしたら葉を入れると全体がシャッキリと仕上がります。
チャードと見た目が似ている野菜
*葉は取られて売っています。ご心配なく。 |
葉っぱは食べない ルバーブ
チャードに見た目がそっくりなのに、葉を食べるとおなかが痛くなってしまうといわれるルバーブという茎野菜があります。
このルバーブは茎を刻んで甘みをつけ、調理してパイの中身にしたりします。
私はこれの葉が腹痛を引き起こす可能性があると聞いた時に
「え!?食べちゃったけど!」
と思ってとてもあせりました。
実は私が食べたのはルバーブの葉ではなくてチャードだったのです。
葉が腹痛を引き起こすとされるルバーブは葉は取られた状態で売っていますのでチャードとルバーブを間違えたとしても心配はないと思います。
私の忘れられないとんだ早とちり体験でした。
あなたはあせらずに済みますように!
アメリカ葉野菜 南部家庭料理には欠かせない
コラードグリーン
コラードグリーンはアメリカでも特に南部料理には欠かせない食材のひとつです。
〈コラードグリーン代表的レシピ〉 ①コラードグリーンをよく洗った後、葉が大きいので縦(茎と同じ向き)にくるくると巻いてロールケーキを切るように1.5~2cm幅に刻む。
②鍋に刻んだベーコンを入れ、油が出るまで炒める。
③その後水気を切ったコラードグリーンを入れて全体に油が回るまで炒める。
④葉のかさも減る上に、葉から水分が出るので量に気をつけながら葉全体量の半分くらい(なべ底から3~4cm)の水を入れる。
⑤ふたをして弱火で1時間半~2時間ほど煮る。
⑥途中何回か全体を混ぜながら、葉や茎が柔らかくなってきたら塩こしょうを少々。好みでシーズニングソルトなどを加えます。(ベーコンの塩気があるので入れすぎに注意)
*このカラードグリーンはアメリカ南部料理だけでなく、色々な料理の付け合せはもちろんのこと日本の白いご飯のお供にもなります。
カラードグリーンを食べてみたいけれど手間がかかって面倒な気がする
そんな方は開けて温めるだけで食べられる缶詰のカラードグリーンを利用してみてください。
私がよく見るのはGlory(グローリー)というブランドとMargaret Holmes(マーガレットホルムス)です。どちらにするかはそのときの気分や価格で選んでいます。
こちらは味付けがだしと醤油という感じで白いご飯のお供である高菜を彷彿(ほうふつ)とさせます。
ゆでたうどん(うどんもなければスパゲッティでも)に混ぜると高菜うどんのようにもなります。とにかく時短、便利さ追及派は缶詰の葉野菜をどうぞ。
缶詰めのカラードグリーンの意外な和食っぽい味にハマります。
アメリカ葉野菜 からし菜でピリッと
マスタードグリーン
日本では「からし菜」と呼ばれる葉野菜の欧州版がマスタードグリーンです。なるほど、マスタード(からし)だけに少しピリッとした辛味があります。
こちらの食べ方も4.のカラードグリーンと同じで、ベーコンをハムやソーセージに変えてみてもおいしいんですよ。
苦味のある葉野菜は油や脂と愛称が良いのでそういったものと一緒に調理すると良いのです。
マスタードグリーンも缶詰が便利です。色々な会社から缶詰が出ていますがどのブランドでもそんなに味の違いはありません。
ちなみにどのブランドでも一様にカラードグリーン、マスタードグリーン、ミックス(カラードとマスタードが混ざっている)で展開しています。
これも気分や好みで色々食べてみてください。味比べをしてみてどの葉野菜がどんな味かわかったらすごいですね。
おわりに
アメリカ葉野菜レタス以外をご紹介してきました。「アメリカの葉野菜はサラダくらいでしょ」という概念がくつがえされたでしょうか?
意外と和食っぽい味付けのしてある缶詰から影響されて、今では生の葉野菜が手に入ったときは醤油・酒・だし・みりんなどを使って完全に和食の味付けをして楽しんでいます。
最後の方で紹介した缶詰は今では我が家に常備されていて、どうしても野菜が足りないとかあと一品ほしいというときに助かっています。
残った葉野菜は卵焼きに混ぜてキッシュのようにしたり、だしを入れずともだし巻き卵ができたりして使い切るのも簡単です。
生鮮野菜ばかりにこだわらず柔軟にアメリカの葉野菜を取り入れていってくださいね。
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あなたのアメリカ野菜生活が充実しますように♡♡♡
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