ビーツというアメリカ野菜をご存知ですか?あまりにも真っ赤でドキドキしてしまいますが、食べ方がわからずにスーパーで見かけても通り過ぎてしまっていませんか?
ビーツはお手ごろ価格で手に入れられる上、ビーツ自体の色もさることながら煮汁まで真っ赤で再利用もできますのでとても経済的な野菜です。
今回はビーツの特徴や調理の仕方、またゆでた後の真っ赤な水の再利用法などをご紹介していきます。
ビーツってアメリカで見るけどどんな野菜?
甜菜(てんさい)という甘い野菜です
「ビーツ」と聞くと日本では北海道で収穫される砂糖の原料の「甜菜(てんさい)」と社会の時間に習いましたよね。
食べるとほのかな甘みがあるので「ビーツ=甘い=日本語で甜菜(てんさい)=砂糖」という図式が頭の中に浮かびます。
日本のビーツはアメリカの赤いビーツより大きく、白くて短いダイコンのような見た目です。
アメリカで売られているビーツはどちらかというと薄紫の皮に包まれているコロッとしたかわいらしい素朴な見た目です。
葉つきで束で売られていたり、すでに葉を取った状態で土などは洗浄された上でパックされて売られていたりといろいろです。
「アメリカで売られている」といいましたが、私は日本では見たことがなく初めは「これはなんだろう?」という感じでした。
〈常温のサラダで食べるとおいしい〉
●ゆでる:皮付きのままちょっと塩を入れて柔らかくなるまでゆでる。
(*根菜類は基本的に高温のお湯でなくて冷たい水からゆでます)
●ローストする:一口大に切ったビーツにまんべんなくオリーブオイルをまぶして400F°(200℃)のオーブンで20~30分。串が通ったらできあがり。
●かけるもの:ナッツ類、リコッタチーズ、フェタチーズなど
*私は加熱時間短縮の意味もこめていつも皮を皮むき器でむいて一口大に切ってしまってから調理します。好みで丸のまま、スライスしてなど変化をつけられます。その際、調理時間は調節してください。
*ビーツは極薄くスライスすれば生でも食べられます。硬さが気になる方はピクルスなどにしたほうが食べやすいと思います。
*「ビーツは土臭い」と聞いて躊躇している方は、是非生ではなく煮たり、オーブンでローストしたりして加熱調理をしてから食べてみてください。甘みが出ておいしいですよ。
ビーツに触れると全てが赤くなる!
野菜の色素は洗えば落ちるから心配しないで
私の場合はビーツの皮をむいたり切ったりしてから加熱するから余計そうなるのですが、手がとまな板、そして包丁が真っ赤に染まります。すぐお湯で洗えばきれいになりますが、少し染色が進むとしばらく落ちなかったりします。
しばらく、と言っても夕食の支度でしたらその後お風呂かシャワーに入れば落ちますから翌日の見た目に影響はありません。
でもビーツを切っている周りが真っ赤なので、ビーツを切っている間に誰かが近くを通ると一瞬、ギョッとした目で2度見されるので毎回楽しいです。
生でも食べられるのですが、根菜類ですから気温が下がってくると食べたくなる秋冬向きの野菜です。
ビーツをアメリカ風に使おう
ビーツを煮出した水が真っ赤で使える
ビーツを煮出した後の水も下が見えないくらい濃い紫っぽい赤色に着色されます。
ただ捨てるだけではもったいないような気がするという人は、煮詰めて天然着色料を作っても良いでしょう。
アメリカにはビーツのこの濃い赤色を利用した有名な料理もあります。
ペンシルバニア州などでいまだ昔ながらの生活習慣をかたくなに守るアーミッシュの人たちの「レッド・エッグ(赤い卵)」です。
〈本家のレッド・エッグの作り方〉
●ビーツを煮出した水に酢・砂糖・塩を入れて少し煮つめたたものを、ガラスのジャー(保存容器)に入れたゆで卵の上からかけます。それを冷蔵庫の中で3日ほど保存し、着色を進行させてから食べます。
〈面倒な人向け:卵の簡単着色方法〉
●ビーツを煮出した後の水(温かいほうがいいです)にむきたての温かいゆで卵を一晩浸します。常温に冷めたら冷蔵庫で保管します。
すると、ほんのりピンクのかわいらしいゆで卵にすることができます。私は面倒くさがりなので、こんな自己流のゆるい着色法で満足しています。
もちろん、酢など保存に適したものは入れていないので保存温度に気をつけ、早めに食べきりましょう。
ゆで汁は本当に赤くなって何かに使えそうなので捨てるのに気が引けます。それくらい素敵な赤い色がつくのです。
怖いほど赤いと思う人もいるかもしれませんが、ウクライナの有名な赤いスープ、「ボルシチ」もこのビーツの赤さを利用して作られます。
ビーツは歯まで赤くする
時間が経てば落ちるけど笑っちゃう
これだけ赤い野菜のビーツですから、食べると歯や唇を含める口全体が真っ赤に染まります。調理時の手への着色と同じくもちろん、ビーツの汁が皮膚についてしまっても時間が経ったり歯磨きをしたりすれば落ちるので心配は要りません。
でも食べている最中に笑ったり話したりした拍子にその真っ赤な歯と唇が見えてしまい、お互いの顔を見合って吹き出す可能性があります。
お歯黒ならぬ、お歯赤になってしまうのでビーツを食べる時はいつにも増して口元に気をつけながらしずしずと食べたほうが良いでしょう。
ビーツが赤すぎる野菜のおかげでびっくり!
ビーツを食べたことを覚えておこう
ある日、トイレに行くとそこには赤いものが。「あぁ、今日の今日まで何の前兆もなかったけれど、こんなに赤いものが出るなんてよっぽどのこと・・・」こんな世界の終わりのような気分になった時、必ず思い出してほしいことがあります。
前日に、真っ赤なビーツを食べませんでしたか?
冗談抜きで、私は何度もこんな気持ちになったことがあります。
ビーツを一口大に切ってゆでたものにクルミをかけただけのものをよく作るのですが、あくまで食事の付け合せとしてのおかずなので、慣れてくると食べたという記憶に残らないのですね。
それなので、ビーツを食べたことをすっかり忘れていると翌日にドキドキするハメになるので気をつけましょう。
おわりに
ビーツという全てを赤くするアメリカの野菜について見てきましたがいかがだったでしょうか?あまりの赤さにびっくりドキドキしてしまいますね。
もしマーケットなどで上で紹介した「レッド・エッグ(赤い卵)」を見て、ビーツの紫がかった色でなく、ペンやクレヨンのような赤色でしたら、それは人口着色料を加えて更に赤くしてある可能性が高いです。
原材料の表示を見るなり、生産者に聞くなりして確認してみましょう。
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あなたのアメリカ野菜生活が充実しますように♡♡♡
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